次元の違い

今日、女の子の生徒を泣かせてしまいました。

手を出したとか、しかったというわけではなく間接的に、ということです。

偏差値が60くらいの女の子で数学が苦手で、クラスの中ではあんまりできない子なんですが、

その子が、自分が頭が悪くて周りが当然知っている問題もできなくて、癇癪を起こしてしまったというわけなんです。

もちろん私から見れば、偏差値60もあるのですから優秀な生徒ではありますし、

決して周りの子も、そこまでできるというわけではないんですが、ちょっとした差にも受験生はデリケートになってしまうようです。



その原因が俺なんですね。

というのも俺、こんな問題も解けないのかお前らオーラを出すんですよ。

だから、凄い緊迫感があるんです、俺の授業って。

こういうぐいぐいと引っ張っていく方式は、ついていける子は凄い伸びるんですけど。

(半年で偏差値10くらいは簡単にあげます)

ついていけない子って落ちぶれたりもするんです。

もちろん、そんな子は俺も必死にフォローして、別枠で教えたりと色々とやっているわけなんですけどね、

自意識過剰な子なんかは、私が馬鹿なばっかりに先生やクラスメイトに迷惑をかけて申し訳ないって思っちゃうんでしょうね。



出来ない子の心の痛みを知る。

俺がこれが出来ないんです。

できてたつもりなんだけど、今回のことを見るとできてないってことだと思うんですよね。

色々考えたんですが、つまるところその根底にあるのは次元を下げれないってことなんです。

昔から俺は同年代とは全く考え方があいませんでした。今でもそうです。

今付き合ってる大学の仲間なんかは、俺が中学生の頃と大差ないようにも思えます。

大体自分の年齢より5歳から10歳くらい上の人とのコミュニケーションが一番楽だったりもしますね。

つまり高次元での考え方しかもてないってことなんですよね。

ある種高飛車になっているように感じられるかもしれませんが、これはこれで不便ではあるのです。

その理由の筆頭にに先ほど述べた同年代との考え方があわないということですね。

中学生の頃は友達の考え方の幼さによく憤慨していました。

今でも昔ほどではなくなったと言え、凄いそれは感じているんです。

その同年代の奴の心を否定することは、すなわちコミュニケーションを遮断するということですから、

俺が次元を下げないと、的確なコミュニケーションは取れないんです。



そこで今は教職という立場に立っているのですから、次元を下げて喋れないということは非常にネックになってくるのです。

中学生時代の頃からタメとは気が合わないと思っていたくらいですから、

当然俺が中学生の立場まで下がってもまだ下げ足りないんですね。

次元を下げることって凄い難しいんです。

言ってしまえばアイデンティティの否定ですからね。

アイデンティティを確立させながら次元を下げるには、次元コントロール能力が必要です。



どうすればそれをコントロールできるようになるのか。

年明け前に一つ課題が出来てしまいました。